Webディレクタースクールおすすめ比較7選｜選び方や仕事内容・必要なスキル

最終更新日 2024年1月11日

Webサイト制作・構築に欠かせないのがWebディレクターですが、ディレクターはデザイナーやエンジニアなど幅広い職種の人と連携しながら業務を進めます。

そのためWebディレクターになるためには、広範囲の専門的な知識が必要となります。今回はWebディレクターを目指す方向けにどんな仕事なのか・必要なスキルは何かを解説しながら、おすすめのWebディレクター向けスクールを紹介していきます。

Webディレクターの仕事内容とは

まずWebディレクターの役割はWebサイトの制作や構築を行う際に、企画や編集・コーダー・デザイナー・エンジニアなどの進行などを円滑に行うことです。

そのため社内外の専門家や専門部署と連携をとる必要があり、高いコミュニケーションスキルを必要とします。Webディレクターの主な業務内容としては下記のようなものが挙げられます。

• スケジュールの進行管理
• コンテンツの品質管理
• プロジェクトメンバーの選定・アサイン
• クライアントへの提案・企画業務
• クライアントとメンバー間の橋渡し

Webディレクターは社内に設置される場合と、社外のクライアントに対して業務行うパターンに2つがありますが、どちらも上記にようにプロジェクトチームの推進や進行管理を行います。

またWebディレクターはプランナーとしての役割を兼務するケースもありますが、その際は取材や撮影・企画書作成といった業務も担当します。

制作会社などで社外と接するWebディレクターの場合は、クライアントの要望やニーズを汲み取るために現場に出ることもあります。

クライアントのニーズを聞き取り、社内のプロジェクトチームに伝えて企画や調整を行いながら業務を行うのがWebディレクターというわけです。

Webディレクターに必要な4つのスキル

Webディレクターの業務では複数の案件を同時並行で動かしている場合もあるでしょう。そのため常に全体の進行状況を俯瞰的に捉え、進捗状況に合わせてデザイナーや開発をスケジュールを調整していく能力が大切になります。

関わるメンバーの数が多くなるプロジェクトの場合は、認識のズレが起きないように必要に応じて、ドキュメントの整理や情報共有・打ち合わせを行いながら進めるのも重要なポイントです。

各分野の調整・進行管理で必要になるスキルは下記のように大きく4つあります。

• テクニカルスキル
  • HTML/CSSなどコーディングに関する知識
  • UI/UXに関する知識
  • Webデザイン・グラフィックに関する知識
  • ライティング・訴求を考える能力
  • SEOやWebマーケティングに関する知識
• コミュニケーションスキル
  • 社外：クライアントのニーズヒアリング
  • 社内：プロジェクトメンバーの調整・情報インプット
• 予算・スケジュール管理
  • 納期や予算に関する管理
  • 全体の進捗管理
• 企画・提案力
  • クライアントの要望に応える企画力
  • 企画を納得させるための提案力

上記のように各分野の専門メンバー・部署に関する知識を理解していることで、的確な指示を出すことができるようになります。またクライアントのニーズや要望を汲み取るヒアリング力・社内を動かすコミュニケーションや調整能力も大切です。

個々の能力が最大化するようにマネジメント能力があると望ましいでしょう。SEOやWebマーケティング・デザインに関する知識をつける場合は、Webマーケティングスクール・Webデザインスクールを受講するのも良いでしょう。

Webディレクタースクール・講座の選び方・5つのポイント

マンツーマンレッスン・相談できるメンターが付くか

まず1つ目のポイントとしてはマンツーマンレッスンやメンターが付いて、相談ができるかという点です。

個別に相談できるメンターがいれば学習を進めるうえで、悩みやトラブルがあった時にすぐに相談ができます。特にWebディレクターとして学習を開始したばかりの頃は、覚える範囲も広いため迷子になってしまうケースもあるでしょう。

そのためWebディレクタースクールを選ぶ際には、マンツーマンレッスンがあるか・個別相談ができるメンターが付くかをチェックしましょう。

実案件に関わり実践的なスキルが身につくか

インプットばかりで実践的なスキルが身に付かなければ、Webディレクタースクールを卒業しても活躍は難しくなります。

実案件に関わることができれば、ディレクターとして必要なスキルがどれほど身についているのかを肌で感じることができます。先ほども触れたようにWebディレクターはさまざまな職種・部門の人と仕事をするため、身につける知識やスキルも多くなります。

全てのスキルや知識を完全に理解できると良いですが、実際のディレクションでは身につけている知識をいかに組み合わせて企画・進行を行なっていくかが重要です。

プロジェクトや案件によっては自身でコンテンツ作成を行う場合もあるかもしれませんし、クライアントとの打ち合わせに時間を多く割くケースもあるでしょう。

筆者も社内・社外でのディレクション経験がありますが、知識を覚える・動画を見るだけでは実践的なスキルは身につかないため、実案件に関わる方が具体的に必要なスキルやノウハウもわかってきます。

Webディレクターに必要なスキルを学習できるか

Webディレクターになるために自分にとって必要なスキルが学習できるかも確認しましょう。これはスクールに通う方のこれまでの経験によって、Webディレクターになるために必要なスキルが変わってくるためです。

例えばWeb・IT業界に関連する業務が初めてで、Webディレクター未経験の場合には幅広い分野の知識やスキルが必要になってきます。そのためWeb制作現場の作業を理解するという意味でも、実際に手を動かすカリキュラムも考えられます。

一方でWebデザイナーとしてある程度活躍してきた人がWebディレクターを目指す場合は、PhotoshopやIllustrator・レスポンシブに関する内容は不要といえます。

これまでの経験や知識・スキルによって何を学習する必要があるのかは、異なってくるため各スクールの無料相談会やセミナーなどで質問してみるのが良いでしょう。

就職や転職サポート – 実務経験・案件獲得サポート・求人紹介・添削の有無

Webディレクタースクールのサポート体制はさまざまなものがあります。

• 実務経験が積める（クライアントワークの経験が可能）
• 副業・フリーランス案件の獲得をサポートしている
• 書類添削・面接対策・求人紹介を行っている

そのため無料体験やセミナーに参加してみて、自分の目的が具体的になったらどの出口を目指すのかを明確にして、自分が求めるサポート内容を見極めるようにしましょう。

就職や転職サポートが手厚いWebデザインスクールはこちらの記事で解説しています。

受講生・卒業生が修了後に活躍できているか

Webディレクタースクールを選ぶ時にはスクールの卒業生が、実際にWeb・IT業界で活躍できているかも重要です。

費用が安いWebディレクタースクールであっても、実際に活躍できてなければ通う意味は薄れます。

そのため受講生が多いというだけでは判断基準としては弱いでしょう。スクールによっては受講生の進路や就職・転職実績を公開している場合もあるため、しっかりと確認が必要です。

フリーランスや副業として活躍を目指すならば、どれくらいの人がフリーランスとして活躍しているかも確認ポイントです。また卒業生のポートフォリオを見ればある程度、どんなスキルが身につくかもわかるでしょう。

Webディレクター向けおすすめスクール料金比較7選

DeBo 未経験OK/仕事紹介あり/上場企業の現役ディレクターが講師/実践力重視のスクール

DeBo（ディーボ）は上場企業で現役ディレクターが講師を担当する実践型の重視のWebディレクタースクールです。養成基本講座を始め、Webディレクター・クリエイターとして即戦力になるための様々な講座や講座パックが用意されています。

また未経験からでもWebディレクターになれるよう仕事紹介や転職・就職サポートも行っており、採用現場で働く面接官がポートフォリオ作成や自己紹介の添削・模擬面接も実施してくれます。

業界でプロとして働いていた方が講師を担当しているため、実践的なカリキュラムが多く副業やフリーランスを目指す方にもおすすめです。

加えてオンライン型なので場所や時間を気にせず、学習することができるでしょう。

デジタルハリウッドSTUDIO 転職/就職に強い/日案件でポートフォリオ作成/未経験が8割

デジタルハリウッドSTUDIOは日本全国に37箇所に校舎を構え、1994年に創業した社会人向けのWebディレクション・デザインスクールです。未経験からでも即戦力になるために、実践的なスキルを身につけることができます。

8割の方が未経験からスタートし大手企業への転職・就職実績も多数あり、副業やフリーランス・転職など検討している方にはおすすめのWebディレクタースクールです。

また受講料金が53,900円と非常に安いのも特徴で、2ヶ月前後でWebサイト制作に必要な基礎から著作権に関する内容までを学習することができます。

マイナビワークスとコラボした独自の転職サポートでは専門のキャリアアドバイザーが付き、作成した作品は業界のプロとして第三者視点で評価をしてくれます。また実案件の課題でポートフォリオ作成も行い、そのまま転職活動に活かすことができます。

デジプロ 現役プロ講師が個別指導/1週間の全額返金保証/実践型Webマーケスクール

デジプロは現役プロマーケターが講師としてレクチャーを行う、実践型のWebマーケティングスクールです。現役マーケターが直接指導を行い、質問もし放題でマーケティング未経験者向けに強いカリキュラムが揃っています。

リスティング広告やFacebook・TwitterなどのSNS広告・ディスプレイ広告の運用スキルに加えて、施策立案の仮説出し・運用や入稿・広告改善まで学ぶことができます。

実際にデジプロで学習した生徒がWebディレクターとして活躍している実績もあり、現在はデジタルとリアルを掛け合わせた横断的なプロモーション戦略にも関わっています。

また講義前に事前に動画で学習し講義でアウトプットをすることで、実務スキルを身につけることができます。また転職支援も手厚くサイバーエージェント・電通デジタルなどにも転職実績があります。

マケキャンbyDMM.com 現役Webマーケター/運用&戦略をマンツーマン

マケキャンbyDMM.comはWebサービス大手のDMMグループが運営しているWebマーケティングスクールで、目的に応じて3つのコースがあります。

• 転職コース：最短2週間でWebマーケターを目指す
• 転職プレミアム：未経験から最短3ヶ月でWebマーケターを目指す
• 学習コース：最短4週間でWebマーケティングの実務習得を目指す

企業に一度入社してからフリーランス・独立を目指す方は転職・プレミアムコースがおすすめで、すぐに副業やフリーランスとして活動したい方には学習コースが向いています。

学習コースでは広告運用やSNSマーケティング・SEOの基礎を最短4週間で学習し、実践学習で実務スキルを習得できます。講師も採用通過率1%の現役マーケターが個別指導してくれて、短期でスキルが身につけられます。

たのまな Webディレクターコース

たのまな Webディレクターコースは初心者の方でも安心して学習ができる通信制スクールです。制作スキルに加えて在宅ワークを目指すために、デジタルマーケティングの基礎やアクセス解析ツールの使い方を学習できます。

サイトへの集客方法や分析改善力を身につけ、クライアントの期待以上の提案ができるワーカーを目指せます。カリキュラムには実習や課題も含まれており、実際に手を動かしながら学習が可能です。

全ての教材視聴が終わるとスキルアップ実習や副業セミナーも無料で受講が可能で、実践的なスキルを身につけることもできるでしょう。

インターネット・アカデミー 7日無料体験/現役プロ講師が指導/給付制度で割引/ママ向け

インターネット・アカデミーはWebデザイン・マーケティングに特化した専門スクールで、25年以上の運営歴があり卒業生も3万人以上の実績があります。

Webディレクターコースも用意されており必要なスキルを網羅的に学習ができます。メンター制度はありませんが過去の授業動画をオンデマンド授業では、講師に質問がし放題になっています。

現役プロ講師がマンツーマンで指導を行い、受講形式もオンライ型・教室受講型を選ぶことができます。教育給付金の対象コースにもなっており10万円が戻ってくる・最大70%OFFになるコースもあります。

また転職サポートも手厚く口コミなどでも評判が高く、Webディレクターやマーケターに転職したい方にはおすすめのスクールです。

7日間の無料体験コースがあるためまずは、無料体験に申し込みをしてみましょう。

SHElikes Webデザイン以外も学べる女性向けオンラインスクール

SHElikes（シーライクス）は女性向けのWebデザインスクールとして人気があり、未経験からでもクリエイター職種に転職・キャリアチェンジを希望する方むけのスクールです。

Webディレクターコースではプロジェクト推進に必要な知識やコミュニケーションについて学習でき、実際にディレクターとして活動している方から学ぶことができます。

また目標に対する達成度合いの進捗確認を行うコーチングも月1回開催され、仲間と一緒に挫折せずに学習できる環境を整えています。

累計参加者は7万人・満足度は95%と高い数値となっており、オンラインのWebデザイン講座以外にもライティング・マーケティング・プログラミングといったフリーランスや副業におすすめの講座が揃っています。

多様なスキルを身につけることができるのが他のスクールとの違いです。

授業料が安くなる教育訓練給付制度対象のコースを紹介

Webディレクタースクール受講でもらえる給付金の種類・給付金額

厚生労働省が設けている「教育訓練給付制度」の対象コースを受講すれば、通常の価格よりも安い料金でWebディレクタースクールに通うことができます。

教育訓練給付制度は下記のように3つに分かれており、政府が定めた条件を満たし所定の教育訓練を受ければ支払った金額の一部を負担してもらえる制度です。

具体的な職業・職種としては保育士や看護師などの専門職の場合は最大224万円の支給があり、大型自動車第一種・第二種免許や税理士・司法書士などは上限年間20万円支給されます。

給付金の受取・申請については、ハローワーク（公共職業安定所）から支給されることが一般的です。

就職・転職支援が手厚いWebマーケティングスクールはこちらの記事で解説しています。

• 一般教育訓練給付金：ヒューマンアカデミー・Winスクール
• 特定一般教育訓練給付金：Winスクール プログラミングマスターコース

給付金の受給対象となる条件

それぞれの教育訓練給付制度の受給対象条件は下記のとおりです。

教育訓練給付制度の対象となるのは基本的には次のとおりです。

• 雇用保険の被保険者
• 雇用保険の被保険者であった人（離職者）

ただし上記のように一般教育訓練給付金と専門実践教育訓練給付金では、対象条件に違いがあるため注意が必要です。

一般教育訓練給付制度を利用する場合は、受講開始の日に雇用保険の被保険者であった期間が3年以上というのが条件です。

加えて退職者の場合は退職日の翌日から起算して、1年以内に受講を開始する必要があります。専門実践教育訓練給付金では受講開始の日に、雇用保険の被保険者であった期間が10年以上が条件となります。

Webディレクタースクールを受講する4つのメリット

最短ルートで必要なスキルを学習できる

Webディレクタークールでは目的を最短ルートで達成できるように、必要なスキルを磨くためのカリキュラムが設計されています。

Webディレクターコースであれば広告のクリエイティブ・訴求ポイント・CV設置・運用改善・コンテンツ作成といった、重要スキルを中心に学習ができます。

独学や書籍を中心に学習する場合は、気づくと考えていた道から逸れてしまうというったケースもあるでしょう。そうなると必要のないスキルや知識をつけてしまうことになります。

そのためWebディレクタースクールの受講は必要なスキルを、最短ルートで学習できるのが大きなメリットです。

制作した作品が実績・ポートフォリオになる

Webディレクタースクールで学習中に制作したものについては、卒業後の就職や転職・副業やフリーランスとして案件獲得するためのスキルを証明する実績として活用が可能です。

例えば実案件として関わっていた企業のURLや広告改善の数値実績・流入数値やCV実績・SEOでの検索上位ワードなど、実績として作れるものは受講中でもいくつか出てくるでしょう。

Webディレクタースクールでは課題が与えられ、目的に応じた作品を制作することができます。また上記でも触れたようにプロ講師から、作品に対してもフィードバックがもらえるため実践的なスキルを獲得ができます。

ポートフォリオの製作ができる

ポートフォリオ作成は転職・就職・フリーランスとして活動する際には非常に重要なものになります。

未経験の場合ではポートフォリオに掲載するような実績はありませんが、スクールでは課題として広告運用や改善・クリエイティブ作成を修了目標にしているケースもあります。

スクールに通ったアウトプットがそのまま、ポートフォリオに掲載できる実績にも繋がります。そのため転職やフリーランスとして案件獲得を行う際の、強い武器を持つことができるようになります。

クラウドソーシングなどで副業ができる

紹介してきたようにWebディレクタースクールではポートフォリオ作成まで行うのが一般的です。ポートフォリオとして実績を作れれば、副業としてCrowdWorks（クラウドワークス）などのクラウドソーシングサイトで稼ぐこともできるでしょう。

通常の飲食店などのアルバイトでは時間が限られていたり、通勤する必要がありますが副業で働く場合は、ネット環境とPCさえあればいつでも・どこでも仕事をすることができます。

中には副業案件を保証しているスクールもあり、企業から実際に業務を受け実務経験何ある場合は就職活動でもプラス要素に働くでしょう。

Webディレクタースクール選びで失敗しないためには？

就職や転職・副業・フリーランスなどWebディレクターの目的を決める

Webディレクタースクールは未経験からでも学習ができるようになっていますが、各スクールによってサポート内容が異なります。

副業やフリーランス向けであれば、案件獲得のサポートや仕事探しの方法。就職や転職であれば求人紹介・履歴書・面接対策などがあります。

そのため自分がどのようにWebマーケターとして活躍したいのかを明確にし、スクールを選ぶ必要があります。

座学だけでなく実践的な内容を学習できるか

またこれは先ほど触れた内容でもありますが、インプットするだけではディレクタースキルは身につきません。

自分が作成したクリエイティブや広告運用に対して、プロ講師からフィードバックをもらい改善してく過程が非常に重要といえます。

決して安くない受講費用を払うわけですから、どれだけ手を動かしてアウトプット機会のある実践的な学習ができるかは、比較検討のポイントとなります。