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フリーランスWebデザイナーのインボイス制度に関する調査
インボイス制度(適格適格請求書発行事業者)の施行から約1ヶ月が経過しましたが、フリーランスとして働いているWebデザイナーの理解度や登録率・不安に感じている部分はどのようなものがあるのでしょうか。
今回はインターネットリサーチを元にフリーランスWebデザイナーとインボイス制度に関して、アンケート調査を実施したので結果を見ていきます。
- 調査概要:フリーランスWebデザイナーのインボイス制度に関する調査
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象:フリーランスWebデザイナー
- 調査時期:2023年10月25日(水)~2023年10月30日(月)
- 有効回答数:104名
- 注意事項:引用・クレジットの記載
- 「出典元:フリマド」の明示(アンカーリンク)
- 調査記事(mobilinkinfinity.com/survey-on-invoice-system_for-freelance-web-designers/)へのリンク設置
2023年11月時点でフリーランスWebデザイナーのインボイス制度の理解度は74.1%
2023年11月時点でのインボイス制度の理解度は次のグラフの通りです。「詳細を理解している」は8.7%、「おおむね理解している」は40.4%と、半数以下(49.1%)の理解にとどまっていることがわかります。
インボイス制度の開始から1ヶ月で半数以下が理解をしていないため、まだまだ重要度や影響について考慮できてないWebデザイナーが多いのかもしれません。
80%以上のWebデザイナーがインボイス制度に不安があると回答
またインボイス制度に対して不安はありますか?という質問では、80.7%の方がインボイス制度に「不安がある」と回答という回答結果になりました。
インボイス制度の開始から1ヶ月ほどのため、登録・未登録による影響についてイメージがしづらいWebデザイナーが多いようです。
不安がある理由のトップは利益や売上への影響
では具体的にはどのような部分に不安があるのでしょうか。具体的に不安に感じている点について質問すると、「売上や利益に影響がでないか」が最も多く半数のフリーランスWebデザイナーが不安に思っていることがわかります。
またインボイス制度への理解度が高くないこともあり、「登録しないとどうなるのか不安」、「請求書を正しく処理できるか不安」、「取引先との取引が終了しないか不安」といった回答も多く目立ちました。
インボイス制度の登録によって、免税事業者は課税事業者になります。そうすると、消費税も納税しなければなりません。
一方、登録しなければ取引先によっては契約打ち切りになる可能性もあるという情報もあるため、自分は大丈夫か不安になるでしょう。
フリーランスWebデザイナーの適格請求書(インボイス)発行事業者の登録状況
2023年時点11月時点のフリーランスWebデザイナーのインボイス登録率は42.3%
では実際にどれくらいのフリーランスWebデザイナーの方が、適格請求書(インボイス)発行事業者に登録しているのでしょうか。
回答結果としては「登録した」が42.3%と半数未満にとどまるという結果になりました。フリーランス白書2019のデータによれば平均年収300〜400万円のため、現状は免税事業者のままでいる方が多いことがわかりました。
登録した理由のトップは”売上・利益に影響すると感じた”から
次に適格請求書(インボイス)発行事業者に登録した理由について尋ねると、「利益や売上に大きく影響すると感じたから」がトップとなりました。
上記で平均年収は300〜400万円と触れましたが、すでに行動に移している方は登録しないことで、何かしらの影響がでることを懸念していることがわかります。
登録しなかった理由のトップは”十分な理解が出来ていない”ため
適格請求書(インボイス)発行事業者に登録していない理由については、「制度について十分に理解できていないから」がトップの結果となりました。
やはりインボイス制度自体の理解がそもそも浸透していないことがわかります。
また次いで2番目に多かった理由は「収入に影響がないと感じたから」となっており、2割特例の適用期間であるため登録していないからといって、契約が打ち切りにならず現状維持ができていることも要因の1つと推測できます。
フリーランスWebデザイナーとインボイス制度の今後について
26%のフリーランスWebデザイナーが”経過措置終了後に廃業検討”という結果に
またインボイス制度に関する今後の対応について尋ねると、「取引先からの依頼によって対応を検討する」が32.7%と最も多いですが、「経過措置終了後に廃業を検討している」というフリーランスWebデザイナーが26%もいることが分かりました。
経過措置後にはインボイス制度によって、フリーランス人口が減少する可能性があることがわかりました。
79.8%のフリーランスWebデザイナーが案件選びに影響すると回答
案件選びに関して尋ねると「とても影響する」が18.3%、「多少影響する」が61.5%という結果となり、合計で79.8%のフリーランスWebデザイナーが影響を受けると感じていることがわかりました。
67.3%のフリーランスWebデザイナーが利益や売上に影響があると感じている
次にインボイス制度が今後の売上や利益に与える影響について尋ねると、「売上・履歴に大きな影響がある」26.0%、「売上・履歴に少し影響がある」という結果になり、合計で約7割の方が売上や利益に影響があると考えているようです。
今後は取引先や案件の受注単価に影響がでてくることが推測できます。