AIエンジニア向けフリーランスエージェントおすすめ比較11選｜選び方やメリット・注意点

最終更新日 2024年1月14日

フリーランスのAI・機械学習エンジニアの仕事内容

AIを活用したデータ分析や開発を行っているがフリーランスとして活躍したいという方もいるのではないでしょうか。結論からお伝えするとAI人材・エンジニアに特化したフリーランスエージェントは少ないですが、案件単価は非常に高く高年収の獲得が期待できます。

今回はAI人材・エンジニア向けのフリーランスエージェントの選び方や注意点・メリットについて解説しながら、おすすめのエージェントを紹介していきます。

AIエンジニア – ディープラーニングや機械学習

AI人材に関する仕事内容は大きく2つに分類されます。1つ目がAI（機械学習やディープラーニング）を用いた開発です。

AI開発とはディープラーニングや機械学習のアルゴリズムを活用して、人工知能の開発を行う仕事です。AI開発を行うには一般的なプログラミングスキルだけでなく、数学や統計といった知識も必要になります。

また次々と新しい技術やトレンドが登場してくるため、常に最新の情報にアップデートしながらAI活用の範囲を広げるために研究開発などにも関わります。

近年でいえば画像認識や自然言語処理・音声認識・異常検知に関する案件も登場しています。

• 画像認識：写真や画像に写っている文字・生物を認識する技術
• 自然言語処理：コールセンターの問い合わせなど人と自然に会話する言葉の処理
• 音声認識：AIに音声を認識させテキストにしたり、誰の声かを認識する
• 異常検知：センサーにより機械の故障などの異常を検知する

AIデータサイエンティスト – ビッグデータやトレンドの解析

2つ目はAIというと少し前まではこちらの方がイメージしやすかったかもしれませんが、大量のデータや情報からパターンやトレンドを見つけ出し、必要な情報を抽出するデータサイエンティストとしての仕事です。

膨大な情報・データから顧客ニーズの洗い出しや市場予測・需要予想・在庫管理などにも活用されています。わかりやすい例でいえば、小売業界などで利用されているダイナミックプライシングがあります。

天候や季節性・顧客動向など様々な情報をビッグデータ解析し、消費者の需要予測を行うことで需要に合わせて商品やサービスを柔軟に適正価格で販売・提供する価格戦略の仕組みです。

小売業界以外にもホテルの料金や空港チケットの料金などは季節や土日などで、価格が自動で算出されるようになっています。

フリーランスAIエンジニアの単価相場や平均年収

フリーランスAIエンジニアの案件単価平均は70万円/月と高額

下記のデータはフリーランス案件を幅広く掲載している「フリーランススタート」の掲載案件をもとにした、案件単価を表しているグラフです。

保有しているスキルや経験によっても異なりますが、掲載されている案件としては60〜80万円前後が多く、年収換算すると720〜960万円ということになります。

AIエンジニアの平均年収は約900万円と高年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、AIエンジニアの年収は全国平均で534.6万円です。しかし上記のようにフリーランススタートのAIエンジニアに関する案件の中央値は、75万円となっています。

そのため年収で換算すると900万円となり、一定のスキルや知識を持っているAIエンジニアの場合は、フリーランスとして働いた方が年収は高くなる可能性があります。

AIフリーランスエンジニアの案件獲得の方法

AI案件を持つフリーランスエージェントに登録する

AIを専門に取り扱っているフリーランスエージェントは現時点では少ないですが、一般的なエージェントでも数百件という単位でAI関連の案件を保有しています。

フリーランスエージェントを利用すればネット検索などでは出会うことができない、大手企業やスタートアップ企業のAI開発・AIデータ分析案件も紹介してもらえるため、複数登録しておきましょう。

またフリーランスエージェントの場合は、営業活動が不要になり契約処理や請求書発行・面接対策も実施してくれるため、未経験のAIフリーランスエンジニアの方でも安心して案件獲得を行えます。

知人や過去の取引先など人脈で紹介を受ける

知人や過去の取引先でAIや機械学習に関連する人がいるのであれば、案件紹介の打診を行いましょう。アンケート調査の結果としても過去・現在の取引先・知人からの紹介が、最も仕事獲得につながっているというデータもあります。

AIフリーランスエンジニアとして活躍していくならば、初期段階はしっかりとこれまでの人脈を活用すると効率的に案件獲得ができるでしょう。

企業のフォームなどに営業メールを送付する

また上記の調査結果でも出ていますが、フリーランスの方は企業への直接連絡・メール営業を行っている人もいます。

具体的にはAI開発・データ分析に関する求人を出している企業にメールを送付したり、indeedや求人ボックスなどから直接求人に応募するといった活動です。

ただし自身で営業活動を行うのに抵抗があるという方は、下記で紹介していくAI案件も保有しているフリーランスエージェントの活用がおすすめです。

AIエンジニアのフリーランスエージェントの選び方・5つのポイント

求人案件数の豊富なエージェントを選ぶ

まずフリーランスエージェントを検討するうえで重要なのは、保有している案件の数です。案件が多ければ継続的に案件紹介をしてもらえる確率も高くなりますし、希望している案件や職種に出会える可能性も高くなります。

案件数が多いフリーランスエージェントを選ぶことができれば、収入が途切れる心配も少なくなります。

公開案件で豊富案件が多いフリーランスエージェントとしては、レバテックフリーランスやPE-BANK（ピーイーバンク）・Midworksが挙がってきます。各社のAIエンジニア・開発関連の案件数は下記のとおりです。

• レバテックフリーランス：185件
• PE-BANK（ピーイーバンク）：46件
• フォスターフリーランス：187件
• Midworks：891件 ※AIエンジニアで検索

また案件数が少ないフリーランスエージェントの場合だと、案件途中で倒産してしまうリスクもあります。そうなると契約が途中で打ち切りとなり、報酬が支払ってもらえない可能性もでてきます。

そうした意味合いでも業界大手で運歴が長いフリーランスエージェントを活用すべきなのです。

面談時には担当者の質も確認する

フリーランスエージェントを活用する際には、案件数以外にも担当するコンサルタントの質問も大切です。ネット情報の口コミやSNS上の評判を見ると、利用者に寄り添ってくれる人とそうではないというコンサルタントがいます。

ただし面談前にコンサルタントはこちらから指定することはできないため、利用者によって合うかどうかは変わってきます。そのため面談を通じて良いアドバイザーかどうかを見極めるのが重要です。

担当コンサルタントの質については下記のような点について確認するようにしておきましょう。

• 希望と違う案件を紹介してくる
• 案件の契約を急かしてくる
• 条件交渉をしてくれない

上記のように案件を押し付けてくる、契約を急かしてくる・業務内容の詳細を教えてくれないといった担当者の場合は注意が必要です。

フリーランスエージェントの場合は案件提携後に契約手数料が支払われる仕組みになっているため、営業担当としても契約をせかす場合があります。

ただし上記のような担当者は自分にあった案件選びに集中できず、思っていた業務と違った案件に参画すると辞退したり、時間が無駄になってしまいます。

会社によっては担当者を変えて欲しいと言えば、素変更してくれるケースもあるため、相性が悪い場合は変更依頼を行いましょう。

独立したての場合はサポート・福利厚生の充実度も確認

サポートや福利厚生が充実しているかもフリーランスエージェントを選ぶ際は、重要なポイントです。

福利厚生は会社員の方にしかない制度だと思われますが、エージェントによっては下記のように福利厚生やサポートが充実しているケースもあります。

• 会計ソフト・税務関連のサポート・税理士紹介
• 所得保障など保険に関するサポート
• 人間ドック・健康診断・予防接種補助など健康サポート
• フィットネス・ジムの利用
• レジャーやショッピング施設の割引券

フリーランス未経験者にとっては確定申告や税務周りに不安な人もいるでしょう。エージェントの中には会計ソフトを安く利用できたり、税理士紹介を行ってくれる場合もあります。

また在宅・リモートワークで健康面が心配になる場合もあるかもしれませんが、健康診断やフィットネスクラブの利用を揃えているエージェントもあります。

自分の希望にあった福利厚生を取り扱っているフリーランスエージェントに登録すると、AIエンジニアとしてもその分働きやすくなるでしょう。

リモート案件数・稼働日数が少ない案件も取り扱っているか

地方に居住している・複数案件を同時に受注したい方はリモート・在宅案件が豊富にあるかどうかも選ぶ際のポイントです。

リモート案件であったとしても「週に〜回・月に〜回はオフィス出社」など一部条件付きのケースもあるため、事前に契約内容はしっかり確認しましょう。

ITプロパートナーズやレバテックフリーランス・Midworksではリモート案件も豊富に扱っているためおすすめです。

複数の案件を並行して掛け持ちしたいという方は、稼働日数が少ない案件を扱っているエージェント登録がおすすめです。

面談時に「稼働できる曜日・何時から何時まで稼働できるか」を自分の中で明確にしておけば、案件も探しやすくなります。ITプロパートナーズやレバテックフリーランスは週2〜3日の稼働日数でもOKな案件もあります。

手数料が気になる場合はマージン率を公開しているエージェントを選ぶ

手数料がどうしても気になるという場合は、マージン率を公開しているエージェントを活用しましょう。例えば100万円の案件をマージン率30%で契約した場合の報酬は70万円となります。

手数料の相場としては10〜30%ですが、これはエージェントや案件の商流によっても変わってきます。マージン率を公開しているフリーランスエージェントは下記の通りです。※商流・マージン率についてはこちらの記事で解説しています。

ただし公開されている案件の単価は手数料を差し引いた金額のため、あまりマージン率に拘りすぎなくても良いでしょう。

信頼できるエージェントかどうか・サービスの評判・口コミは良いか

AIエンジニア未経験でフリーランスエージェントを利用するならば、信頼できるエージェントであるかもチェックしておきましょう

エージェント紹介ページには当たり前ですが、良い部分をピックアップして紹介しています。そんな時はネット上の口コミや評判をみてみましょう。

• X（旧Twitter）
• ネット掲示板
• ブログ

エージェント名を検索すれば信頼できる会社なのか、サービスの評判や口コミも簡単に調べることができます。

AIエンジニアおすすめフリーランスエージェント手数料比較10選

ビッグデータナビ AI人材特化フリーランスエージェント/150万円など高単価案件多数

BIGDATE NAVI（ビッグデータナビ）はAI人材が最初に登録するフリーランスエージェントをコンセプトにした、AIエンジニアやデータサイエンティスト向けのフリーランスエージェントです。

AI開発やデータ分析案件の保有数はトップクラスで、大手企業からベンチャー・スタートアップまで、幅広い業界・業種の案件があります。また機械学習・AIエンジニアとしてのスキルアップやAI周辺の開発・保守・運用など、希望に応じた案件の相談ができます。

人工知能や機械学習、深層学習などAI領域に詳しいコンサルタントがカウンセリングを担当するため、AIフリーランスが未経験の方も安心して利用ができるでしょう。

Midworks 給与保証/保険など正社員なみの福利厚生/エンジニアエージェント/低手数料

Midworks（ミッドワークス）は東証グロース上場の株式会社TWOSTONE&Sons（旧株式会社Branding Engineer）が運営しているフリーランスエージェントです。

仕事案件は東京・大阪を中心に公開可能案件数だけでも9,000件以上と豊富な求人を持っています。また他社と比較してフリーランス向けの保険や税務サポート・ベネフィットプラン年会費無料など、福利厚生が正社員なみに充実している点も選べれている理由です。

AIエンジニア・開発に関する案件数は890件と非常に多くのAI関連の求人があります。

フリーランス賠償責任補償の付帯・人間ドック・レジャーといった福利厚生も利用できます。また一般的なフリーランスエージェントの手数料は10〜30%前後ですが、10〜15%と安いのも利用者にとっては嬉しいポイントです。

レバテックフリーランス 高単価/手数料がない直請負案件が豊富/大手実績も多い

レバテックフリーランスは保有している仕事案件が多く利用者の平均年収も876万円と、高単価案件も豊富なのが特徴のフリーランスエージェントです。

大手企業の取引もあり1万社以上の取引実績で、レバテックが直接案件を受注し手数料（マージン）支払いが不要な直請負の高単価案件が多い点も特徴です。

また幅広いプログラミング言語・スキルに対応した仕事が多いのもフリーランスにとっておすすめのポイントです。加えて業界最短の支払いサイトである点も評判で、担当がWeb・IT業界のエンジニアキャリアや働き方に詳しく専門性が高いのも特徴です。

高単価・リモート案件も多くフリーランスエンジニアの方にはおすすめのエージェントです。

ITプロパートナーズ 週3日/リモートワークOK/直請負案件で高単価案件/支払いサイト20日

ITプロパートナーズは週2にから稼働可能・リモートワークOKな案件が豊富にあるフリーランスエージェントです。専属担当がつききめ細やかなサポートに定評があります。

また仲介会社を挟まない直請負案件が多いのも特徴で、高単価な案件も多く年収アップが狙えます。スタートアップなど新技術を取り入れた企業も多く登録しており、スキルアップを目指したいエンジニアの方にもおすすめです。

Tech Stock 登録者数3万人以上/独自の福利厚生も充実/全国8拠点で地方案件もあり

Tech Stock（テックストック）は19年の運営歴があり累計3万人以上の登録者がいる老舗のIT向けフリーランスエージェントです。全国8カ所に拠点を構えているため東京や大阪といった首都圏だけでなく、地方案件も豊富にもっているのが特徴です。

Tech Stock（テックストック）の特徴としては上流工程に関われる高単価案件が豊富にあり、80万円以上の案件も4,000件以上あります。加えて自宅やカフェなどで自由に働きたい人向けにリモート案件も取り扱っているため、地方の方でも参画が可能です。

また福利厚生もfukurintという独自のサービスを展開しており、確定申告の無料相談・所得保障保険・スキルアップ支援などフリーランス向けに充実したサポートを行っています。

fukurintではその他にもITフリーランス専用住宅ローン・顧問税理士の紹介・SAMURAI ENGINEERというマンツーマンのプログラミングスクールの受講料50,000円OFFになるといったサポートも行っています。

そのため経験が少ない方や地方での仕事を探している方におすすめのフリーランスエージェントといえます。

PE-BANK 安い手数料/確定申告やスキルアップ支援も実施/30年以上のエージェント実績

PE-BANK（ピーイーバンク）は手数料が公開されている珍しいフリーランスエージェントです。フリーランスエンジニアと共同受注契約で、他のエージェントと比べると発注単価やPE-BANK側のマージンが明確です。

また参画時は15%の手数料が発生しますが、報酬の受け取り回数が多くなるほど手数料が下がるよう設定されており、ITフリーランス初心者におすすめです。

PE-BANKはエージェントとして30年以上の実績を持ち、確定申告や資格取得・スキルアップサポートなど充実した福利厚生のも口コミなどで評判が良い理由です。

エンジニアルーム 首都圏最大級/確定申告サポート/細かなヒアリングとフォローが強み

エンジニアルームは首都圏では最大級の案件数を誇り約1万件のフリーランス向け案件を保有しています。エンジニア向けの案件がメインですが、WebデザイナーやWebディレクター案件も取り扱っています。

実績も豊富で28年以上の運営歴があり女性担当者が丁寧にフォロー・ヒアリングをするのが特徴で、フリーランスに欠かせない確定申告サポートも行っています。

案件検索も言語検索・職種・業界・ポジションなどから探すことができるため、自分にあった案件検索がしやすいです。支払いサイトも20日と他のフリーランスエージェントよりも、給与振込が早いのもフリーランスにとっては嬉しいポイントです。

ランサーズエージェント 週3以上の案件を継続紹介/リモート案件は90%以上

ランサーズエージェントはリモート案件・エンド直案件を多く取り扱っているフリーランスエージェントです。フリーランスエンジニア向け案件がメインですが、Webデザイナーやマーケター・ディレクター向けの案件も取り扱っています。

稼働フリーランスの満足度も非常に高く8割の利用者が満足しており、丁寧なレスポンスとサポートで評価が高いのも特徴です。

また週3日からのライトな案件に加えて、リモート案件は90%以上と自由な働き方を実現したいフリーランスの方におすすめのエージェントです。

ギークスジョブ リモート案件が豊富・福利厚生も充実したフリーランスエージェント

ギークスジョブは登録者が10万人以上でフリーランスエージェントの中では、トップクラスとも言われているエージェントです。

エリアも広く関東・関西・福岡・名古屋エリア中心として、リモート案件が80%以上を占めるなど働き方も選びやすいのが特徴です。

またフリーランス向けの福利厚生サービス「フリノベ」では、会計ソフトの割引サービス・各種オンライン学習サービスの割引利用・ヘルスケアやグルメなどの優待利用などさまざまなサポートが受けられます。

BTC エージェント for AI AIエンジニア特化で深層学習・機械学習・画像処理案件が豊富

BTC エージェント for AIはAI案件に特化したフリーランスエージェントです。深層学習・機械学習・画像認識・音声認識など、AI関連の案件を豊富に取り扱っています。

また常駐型のAI案件だけでなくリモートワーク型の案件もあるため、自由な働き方を実現したいAIフリーランスエンジニアにとってはおすすめです。

登録後はAIに詳しい専属コンサルタントが案件紹介を行うため、他社と比較してスピーディーな対応が期待できます。

詳細はこちら：https://freeengineer.btcagent.jp/ai/

フォスターフリーランス ITエンジニア特化のフリーランスエージェント

フォスターフリーランスは非公開案件も多くIT分野に特化したフリーランスエージェントです。

検索がしやすく在宅案件・フルリモートワーク案件もあるため、自分にあった仕事を探しやすいエージェントサービスです。

またタグ機能で絞り込みも簡単で「職種・分野言語・技術・勤務地・単価・特徴・こだわり・リモート・即日参画OK」など、頻繁に利用されるキーワードタグが用意されています。

AIエンジニア向けフリーランスエージェントを利用する5つメリット

自分で営業活動を行う必要がない

一般的にフリーランスAIエンジニアの場合はこれまでの人脈や過去の取引先などを通じて、自身で案件獲得の営業活動を行います。また自分のスキルや希望する業務を探し、自身で契約手続きや条件交渉も行う必要があります。

しかしフリーランスエージェントを活用することで、自身のスキルや希望条件を伝えると自分に合った案件紹介を行ってくれるため、営業面に労力をかけずに案件を見つけることができます。

フリーランスエージェントは多くの企業と取引しているため、普段は出会えることができない有名企業や大手企業のAIエンジニア案件に参画できる可能性もあります。

加えてフリーランスとして収入が途絶えないようにするには、案件終了前に営業活動を開始する必要がありますが、エージェントを利用すれば終了時期に合わせて次回案件も紹介してくれます。

契約処理や請求業務を代行してくれるため業務に集中できる

またフリーランスエージェントでは契約に関する事務手続きや請求処理といった対応も行ってくれます。特に独立したてのAIエンジニアの場合は、契約書類の細かな内容まで把握するのは難しいです。

しかしエージェント担当者がしっかり契約内容もチェックして、問題がないか確認してくれて請求書発行なども代行してくれます。

そのためフリーランスAIエンジニアの方は、業務だけに集中して良いアウトプットにつなげることができます。

企業との単価や条件交渉を行ってくれる

フリーランスAIエンジニアとして仕事を進めていくと企業との条件交渉も発生するでしょう。金額交渉や業務内容・トラブル発生時の対応など、懸念点はいくつかありますがこうした部分もエージェントが仲介に入ってくれます。

クライアントとの商談の前に事前に希望条件や業務内容について伝えておけば、担当エージェントがしっかりと条件交渉をしてくれるため、しっかりと希望については伝えるようにしておきましょう。

福利厚生や税務面のサポートが充実している

フリーランスAIエンジニアの場合は会社員と異なり福利厚生を受けれないのがデメリットですが、フリーランスエージェントの中には様々なサポートや福利厚生を提供しているケースもあります。

• 会計ソフト・税務関連のサポート・税理士紹介
• 所得保障など保険に関するサポート
• 損害賠償保険・労災保険
• 人間ドック・健康診断・予防接種補助など健康サポート
• フィットネス・ジムの利用
• レジャーやショッピング施設の割引券

フリーランス未経験者にとっては確定申告や税務周りに不安な人もいるでしょう。エージェントの中には会計ソフトを安く利用できたり、税理士紹介を行ってくれる場合もあります。

また在宅・リモートワークで健康面が心配になる場合もあるかもしれませんが、健康診断やフィットネスクラブの利用を揃えているエージェントもあります。

自分の希望にあった福利厚生を取り扱っているフリーランスエージェントに登録すると、その分働きやすくなるでしょう。

通常は出会えない企業・月80万円以上の高単価な案件獲得も可能

これは上述で触れた内容と一部重複しますが、自分で営業活動を行っている場合には出会えない大手企業案件に参画できるのも大きなメリットです。大手企業の場合は個人で営業活動を行っても案件獲得につながるハードルは高いです。

しかしエージェントはさまざまな企業と取引があるため、有名企業やスタートアップ・官公庁などとも取引ができるケースもあります。

またAIエンジニア向けのフリーランスエージェントの単価は60〜80万円が相場となっており、比較的高単価な案件獲得ができます。

フリーランススタートに掲載されているAIエンジニア関連の案件単価の中央値は75万円のため、年収に換算すると900万円になります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、AIエンジニアの年収は全国平均で534.6万円のため、フリーランスAIエンジニアとして活躍する方が年収は大幅に増加する可能性があります。

AIエンジニア案件を選ぶ際の4つのコツ

商流が深い案件は避ける

フリーランスエージェントで案件に参画する際には、商流が浅いもの（直請負案件）を選ぶようにしましょう。

詳細はフリーランスエージェントの手数料・マージンの仕組みの記事で解説していますが、二次・三次請けなど商流が深くなると、仲介手数料が発生し報酬単価が低くなります。

特にSES案件などの場合は注意が必要で、SES業界では15%前後の手数料が発生すると言われています。そのためフリーランスエージェントの手数料相場である10〜30%にプラスして15%が差し引かれるため、かなり報酬が低くなります。

AIエンジニアの方であれば、業界の商流については詳しいかもしれませんが、極力直請け案件を選ぶようにしましょう。

新規の案件を狙いにいく

フリーランスエージェントの案件の中でも新規案件を狙うのがおすすめです。案件内容の難易度が低いわりに高単価ば場合は、すぐに応募が殺到し募集が終了となります。

逆にいえば募集案件としてずっと残っているものは、人員の出入りが激しかったり、ブラックな職場環境であるため定常的に募集を行っている可能性があります。

掲載期間が長い募集案件の場合も条件や業務内容が厳しいなど、何かしらの理由で残っている案件が多いでしょう。

単価の下限を設定している高単価案件を狙う

また案件単価の下限が設定されている案件（月50万円〜など）の場合は、案件単価が保証されているため単価交渉で下ブレることがないのでおすすめです。

逆に上限設定しかない場合（〜90万円など）は、最高単価でAIエンジニアを釣っているような案件もあり、条件交渉でも単価上昇が見込めない可能性があるため、あまりおすすめではありません。

案件検討をする際は複数の案件を同時進行で行う

またプロジェクト案件は比較検討を行って複数の案件を、複数のエージェントで話を進めるようにしましょう。理由としては条件・単価交渉がしやすいためです。

これは転職活動の際でも同じですが複数の企業から内定をもらっていれば、年収交渉もしやすいです。複数の案件を同時並行で検討していれば、下手にでることなく自分の希望条件をハッキリと伝えることができます。

また複数のエージェントを利用するのもポイントで、エージェントとしては案件参画が決まらなければ手数料は発生しません。そのため希望条件に合うように担当者も動いてくれるため、1社ではなく複数のエージェントを経由してAIエンジニア案件を探すようにしましょう。

AIエンジニア向けフリーランスエージェントを利用するデメリット・注意点

AIエンジニア案件を専門に取り扱っているエージェントは少ない

上記でエージェント毎の案件数を比較表でまとめましたが、AIエンジニア向けの案件は多くはありません。そのためフリーランスエージェント活用する際は、複数のサイトに登録してAIエンジニア案件がないか比較しましょう。

エージェント毎で案件内容や手数料・担当者の相性・案件単価が異なるため、3社ほどは登録しておくのがおすすめです。

手数料が発生するため直取引より報酬は下がる

基本的にフリーランスエージェントの利用時には手数料（マージン）が発生します。手数料を支払う代わりに事務作業や営業の代行・税金面のサポート・福利厚生といったさまざまな支援を提供しています。

営業や契約関連の手間や福利厚生を受けられるメリットは大きいですが、直接取引よりも報酬額が下がってしまうのはデメリットです。

また一般的に手数料（マージン率）は非公開としている企業が多いため、報酬額の妥当性が見えづらい側面もあります。そのため下記2点に注意してみましょう。

• エージェントの口コミや評判を調べる
• 高単価案件の仕事を獲得しにいく

マージンが公開されていたり利用者からの評判が高いエージェントであれば、報酬面や自身のスキルアップにつながるためモチベーションにもなります。

フリーランスエージェントの手数料（マージン）についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

AIエンジニア向けフリーランスエージェントは複数登録がおすすめ

希望条件にあった案件を選べる

フリーランスエージェントに複数登録するメリットは希望条件にあった案件を選びやすくなる点です。世の中にはさまざまなエージェントが存在しますが、それぞれに特徴が異なります。

• 職種・業界を問わず豊富な案件があえるエージェント
• 高単価でニッチな案件を取り扱うエージェント
• ベンチャー・スタートアップ案件が豊富なエージェント
• エンジニア・クリエーター・マーケターに特化したエージェント
• リモート・稼働日数が少ない案件があるエージェント

上記のようにフリーランスエージェントと一口に言っても、案件内容や特徴はさまざまです。複数登録を行うことで、自分の希望条件にあった仕事を選ぶことができます。

また同じようなスキル・能力が必要な案件であったとしても、エージェントによって報酬や稼働時間は異なります。

複数登録を行うことで自分の希望する働き方に合わせて、案件を比較検討ができるようになります。

収入が途切れるリスクを最小限にできる

フリーランスエージェントを複数登録すると、仕事が途切れるリスクを最小限にすることができます。フリーランスの場合は会社員とは異なり、常に仕事がある状況ではありません。

またフリーランスの場合は業務契約で案件を受注するため、クライアント都合で案件が打ち切りになるといったケースも考えられます。

そうした状況に備えてすぐに次の仕事を見つける準備は常に必要ですが、複数のエージェントに登録しておけば次の案件探しに早いタイミングで行動できます。

フリーランスエージェントで受注する案件は3ヶ月更新が一般的で、長期型のプロジェクトでも1年未満での終了が多いです。次の仕事を決めるまでのブランクを短くするためにも、複数のエージェントに登録しておくべきなのです。

報酬や契約条件などの比較・交渉がしやすい

フリーランスエージェントに複数登録しておけば条件の比較・交渉もしやすくなります。1つのエージェントだけに登録していると、案件相場がわからないため交渉も難しいです。

フリーランスとして収入をアップさせていくには、スキルの安売りをしていはいけません。一般的な相場よりも良い条件で仕事を発注してもらう交渉力も重要なポイントです。

またフリーランスエージェントによっても手数料（マージン）は異なるため、下記のような場合には手数料はシビアにみましょう。

• 報酬が高く高額な案件
• 期間の長い長期型のプロジェクト案件
• 高い技術・スキルが必要となる案件

様々なサポート・福利厚生が受けられる

フリーランスの場合は会社員と異なり福利厚生を受けれないのがデメリットですが、フリーランスエージェントの中には様々なサポートや福利厚生を提供しているケースもあります。

• 会計ソフト・税務関連のサポート・税理士紹介
• 所得保障など保険に関するサポート
• 人間ドック・健康診断・予防接種補助など健康サポート
• フィットネス・ジムの利用
• レジャーやショッピング施設の割引券

フリーランス未経験者にとっては確定申告や税務周りに不安な人もいるでしょう。エージェントの中には会計ソフトを安く利用できたり、税理士紹介を行ってくれる場合もあります。

また在宅・リモートワークで健康面が心配になる場合もあるかもしれませんが、健康診断やフィットネスクラブの利用を揃えているエージェントもあります。

自分の希望にあった福利厚生を取り扱っているフリーランスエージェントに登録すると、その分働きやすくなるでしょう。

エージェントの相性が見極められる

フリーランスエージェントに複数登録していると、担当するエージェントとの相性もわかるようになってきます。エージェントとの相性が悪いと希望した条件にあった案件を紹介してもらえないこともあるでしょう。

エージェント側も人間なので残念ながらコミュニケーションがうまくない、希望条件に沿った案件が来ないといったケースも考えられます。

複数のフリーランスエージェントに登録しておけば、自分のスキルや経験・希望条件をしっかり理解してくれる相性の良い担当者に出会う確率は上がっていきます。

自分にあったエージェント担当を見つけ、希望条件にあった案件を見つけましょう。

交流会や勉強会など人脈が増えるチャンスにつながる

フリーランスエージェントに複数登録しておくと、人脈が増やせるチャンスがあるのもメリットです。会社員とは異なり個人で仕事を行い仲間と業務を行う機会が少ないため、孤独になりやすいです。

そのためフリーランスエージェントが定期的に行っている下記のようなイベントに参加すると良いでしょう。

• フリーランスのためのインボイス・税金対策セミナー
• スキルアップ勉強会
• フリーランス同士の交流会

フリーランスを目指している人は志が高い人も多いため、将来のビジネスパートナーに出会える可能性もあります。横のつながりを増やすには、上記のようなイベントに積極的に参加しましょう。